28 倉渕村指定 重要有形民俗文化財 熊久保の道祖神

                  指 定  昭和57年4月1日

                  所在地  倉渕村大字権田字熊久保1156−1

 本村は「道祖神の宝庫」といわれ、多くの民俗学研究関係者から注目を集めている。なかでも、熊久保の道祖神は、寛永2(1625)年とはっきり年号が刻まれていて、双体道祖神としては県内最古のものである。

 このことから、本村では江戸時代初期にはすでに道祖神が信仰されていたものと推定される。

 道祖神には、僧形、元禄ヒナ型、天孫降臨型、男女交合型など、さまざまな形があるが、この道祖神は僧形で最も古いと思われる。

 熊久保は坂上方面へ通ずる近道(古道か)であって、当時はかなりの通行があったものと思われる。

 なお、この道祖神は現在地点から尾根を越えて亀沢に出る地点、亀沢日影側にあったとものと伝えられている。

戻る