27 有形民俗文化財    落合の道祖神

 

「道祖神の宝庫」といわれる倉渕村の道祖神の中にあって、浮世絵を思わせるような夫婦和合の姿を見せる変わった形のものである。多孔質の安山岩に刻まれ、「宝暦十(1760)辰天極月 中原村中」の銘がある。

この道祖神は通称「落合の道祖神」と呼ばれているが、もとは現在地から約200メートル西方の中原村(現在人家はなく畑地となっている)の路傍にあった。この道は草津街道の旧道であり、さらに榛名神社の参詣道でもあったので、昔から多くの旅人の目にもふれ親しまれてきたことであろう。

 昭和35年(1958)年頃、現在地に移された。

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