12 史跡 水沼弥生時代住居跡

 ここは元水沼小学校の校庭にあたる。昭和19(1944)年1月を第一次とし、群馬大学の尾崎教授等によって昭和43(1968)年まで七次にわたる発掘調査が行われた。

 遺跡地は、烏川によって形成された段丘の上にある弥生時代後期、樽式土器の出土する集落跡で7戸の住居跡が発見された。

 中でも、第2号の住居跡は、一辺約4メートル竪穴式で、かめ・つぼ・・こしき等が出土した。また、3号住居跡はからは鉄製の矢じりも出土している。砥石も2個発見されているので、この時代には鉄器も入っていることが確証できる。そのほか糸をつむぐ紡錘車も発見された。

 当時、水沼と三ノ倉一帯は湿地帯で、この沼地を利用して米作が行われ、農耕生活を営んでいたものであろう。対岸の東小の校庭などからも同じ時期の遺跡や遺物が発見されている。

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