11 史跡 地蔵峠道・元禄の道しるべ

「みぎは山みち、ひだりはまついだ」と刻まれている。元禄5(1692)年のもので、県内でも最古の道しるべの一つである。

 中山道松井田宿から旧細野村地内を通り、この地蔵峠を越え、信州街道に至るこの道は、古くから榛名参詣路としてかなり利用されていた。また、倉渕方面から松井田へ向かう一般の人たちにとっても大切な街道であった。

 地蔵峠は、旧水沼村と旧細野村の境界をなす尾根にあり、そこには地蔵尊がまつられている。

 また、幕末の小栗騒動の時、七日市藩へ逃げ延びようとしたが峠の付近でついに自害して果てた、小栗家家臣真彦の母と養女の碑が昭和58(1983)年、峠に建てられた。

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